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環境

ケミカルリサイクルによりポリウレタンフォームからポリウレタンフォームへの再生技術を発表

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 株式会社アーケムは第72回高分子討論会(2023年9月26~28日)にて長崎大学と共同で、炭酸水を用いてポリウレタンフォームを分解し、それを原料として新たにポリウレタンフォームを再生する技術を発表いたしました。今回の発表は、当社が掲げているESG取組目標の「サーキュラーエコノミーの構築」達成の重要な取り組みになります。
当社はポリウレタンフォーム資源循環の実現を目指すため、最も難易度の高いケミカルリサイクルについて炭酸水を活用した革新的加水分解手法を見出した長崎大学大学院工学研究科・本九町卓助教と、2016年から共同で検討を進めてきました。

<サーキュラーエコノミーの構築>

 ポリウレタンフォームはマットレス・自動車用シート等幅広い分野で使用されています。一方でリサイクルが困難で、ケミカルリサイクルにおいては国内での実行化はされておりません。我々は炭酸水を用いたケミカルリサイクルの研究を進め、プロセスの改良により再生原料の収量を大幅に向上させ、そのプロセスを活用して得られた回収ポリオールを100%使用してポリウレタンフォームを合成することに成功しました。また30%再生ポリオール置換品においては色味の違いはあるものの、もとのフォームと同等の良好なセル構造と物性を保持することが確認されました。
(詳細は添付のPDF資料を参照ください)

 アーケムは当社のESG(環境)取組中長期課題・目標である「ケミカルリサイクルの研究開発推進による資源再生最大化」に向け、実行化を見据えた本テーマの研究開発を引き続き行ってまいります。

本件に関するお問い合わせ先
株式会社アーケム 経営企画室 広報戦略企画課
TEL:050-8885-0603