Q&Aよくあるご質問
ウレタンに関する素朴な疑問から専門的なものまでお答えします。
クッション用 軟質ウレタンフォーム製品の選び方
寝具、インテリア類や家具類には、軟質ウレタンフォームが多く使用されていますが、購入に際して何を基準にして選択すればよいでしょうか?
- (1)ウレタンフォーム工業会では、厚さが50mm以上のマットレスについて「家庭用品品質表示法」で定められた様式の品質表示の下げ札を製品毎に取り付けるように勧めています。
購入に際しては、まずこの品質表示札の有無を確認して下さい。
この品質表示の硬さの欄には次のような硬さの区分に基づいて数値と文字による表示が記載されているので、これを硬さ選択の基準にするのがよいと思います。
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(2)寝具・インテリア類及び家具の製品について、ウレタンフォーム工業会では「優良ウレタンフォーム表示制度」を実施しております。
この制度は寝具・インテリア類の製品について
●みかけ密度:20±2kg/m3以上
●圧縮残留ひずみ:6%以下
のフォームを、また家具類の座部クッションについては、
●みかけ密度:25±2kg/m3以上
●圧縮残留ひずみ:6%以下更に、これらのフォームを用いた寝具・インテリア類および家具類等については、所定の手続きを経て「優良ウレタンマーク」が表示できることになっています。
購入に際しては、まずこのマークの付いた製品をお勧めします。
マットレスの硬さ及び復元率はどのような方法で測定するのですか?
硬さはJIS K 6400-2(D法)、復元率はJIS K 6400-4(B法)に規定する試験法により測定します。試験方法の概略は次の通りです。
【硬さ】
マットレス中身のフォームを平らに置き、直径200mmの円形加圧板を乗せ、フォーム元厚の75%の距離まで押し込んだ後、元に戻して、再び元の厚さの25%の距離まで押し込み、20秒間静止させた時の荷重値をN(ニュートン)で表わし、マットレスの硬さとします。
【復元率】
一辺が50mm以上の正方形で厚さが20mm以上のフォームを試験片とし、厚さの50%の距離を1分間に60回の速さで繰り返し8万回圧縮した後、30分間室温に放置して試験片の厚さを測定し、繰り返し圧縮残留ひずみ率(%)を算出します。この数値を100から差し引いた数値(%)をもって復元率とします。
従って、マットレスの硬さは数値の大きい程、かたいことを示しており、復元率は数値の 大きい程、繰り返し使用に対して厚さの減少が少ないことを示しています。
ウレタンフォームのプラスチック容器・包装の識別・材質表示とはどのようなものですか?
プラスチック容器包装は資源有効利用促進に基づき、法令に定められた様式に基づく「識別マーク」(通称「プラマーク」)の表示が義務化されております(平成15年4月1日以降に製造或いは輸入された容器包装には罰則が適用されます)。また、プラスチック容器・包装には「プラマーク」の識別表示に併せて、JIS K6899-1で規定された樹脂略語によりプラスチックの材質表示が推奨されております(法的義務はない)。ポリウレタンフォームの材質表示記号はPURとなります。